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2006.01.25  漫画・アニメ
いくつかのマンガ系サイトで話題になっていたので月刊誌『美術手帖』の2月号を購入。特集は「マンガは芸術(アート)か? 進化するマンガ表現のゆくえ」。個人的には芸術だ、アートだ、といった切り口でマンガ評価を展開するのは好みではないのですが、ひとつの意見として面白くはあるので読んでみたくなった、というところでしょうか。

巻頭の楠見清氏による「マンガがアートになる日」に次いで村田蓮爾氏、古屋兎丸氏、弐瓶勉氏へのインタビュー&アトリエ取材。3人とも作品や写真を交えて見開き3ページずつの記事。古屋氏は除いて、お2人に対してはマンガ家というよりもイラストレーター寄りのイメージが強かったのだが、彼らがマンガあるいはアートに持つ思いというか根本にある考えのようなものが なかなかに伝わってくる興味深く濃い記事になっていると思う。

ページは2色刷りに変わって誌上ギャラリー「マンガ史を変える30人」。何度数えても31人特集されているのだが あくまで見出しの語呂の良さを狙ってか。上で貼ったリンク先で五十音順に並んだ先生方の名前が確認できるのだが、錚々たる顔ぶれ。記事自体は見開きで4,5人程度をコマを交えて紹介しているので さほど濃厚なものではないが、経歴や作品スタイルが簡潔にまとめられており導入としては適当だろうか。

個人的にはここから後のコメントやインタビューが充実しているように感じた。特に椹木野衣氏と伊藤剛氏による対談は興味深い。芸術評論家とマンガ評論家という2人の対談は今回の特集にふさわしい取り合わせだろう。この中で『ドラえもん』の「続きスプレー」に関する話題が1ページほど登場する。もちろん幾度となく読んだ作品ではあるのだが、芸術的な側面からの意見の膨らみ方には ほとほと感心させられた。

本誌約220ページ中特集は90ページ強。芸術誌だけあってマンガのアート的な読み解き方は十分なものだし、特集らしい特集。マンガアートの歴史といった切り口での展開は難しくなるかもしれないが、もっとジャンルを絞った特集にも期待したいところだ。
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