--.--.--  スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
公開から2週間の頃に「新・のび太の宇宙開拓使」を鑑賞してきました。例年ならその日のうちに感想を書いているところですが、今年はなかなか気がのりませんでした。というのも、特に面白いともつまらないともつかず、スクリーンに釘付けになることもなく、かといって眠くなるわけでもない、良くも悪くも「普通」だったなあと思ったから。

と、そんなこんなでアップ出来ずにいましたが、書きだすとまとまらず長くなってしまいました。ごちゃごちゃ書いてます。ごめんなさい。4月17日には上映を終了する映画館も多くなってきますので、まだ見ていない方はお早めに!

以下ネタバレありますので鑑賞前の方はご理解ください。



全編について書き出すとキリがないので、一番気になったシーンを挙げる。モリーナとそのお父さんが再会するシーンだ。

先に断わっておくと、モリーナ関連の設定が追加されたこと自体は悪いと思っていない。「宇宙開拓史」の背景にエピソードがあった、という発想は良いと思うし、「ドラえ本」を読んだ限り、真保監督の考えも分かる。私自身は、原作や1981年の映画をそのまま映像化・再映像化する行為に意味はないと思っているので、「リメイク」していただくことは一向に構わない。そこが監督や脚本側の見せ所でもあるだろう。だから新設定の追加は歓迎されることだと思っている。ただ、それだけにこのシーンについては多くの点で残念に感じた。

・モリーナの父親
物語の冒頭で行方不明となった時点で、再会するであろうことは目に見えていた。また、同じく冒頭で説明のあった「高速移動中のワープは危険」であることをうまく生かせていたと感じた。が、あの設定は無い。移民船の事故から7年が経っているというのに、あの荒れ果てた星に宇宙服ひとつで辿り着いて一体どう生きながらえていたのか。そして極めつけはロケット。これではギャグやSFどころか「ウソ」でしかないと思う。マンガ・アニメにおいて「ウソ」の表現は当たり前で、大人気ないツッコミかもしれないが、どこかしら「もしかしたら」と信じられる要素がないと、それはまるで信憑性がなくなる。「ウソ」や「偶然」が重なってしまうと、それはもはや現実味を完全に無くしてしまう。今回の場合、「父親のいる星にたまたま辿り着いた」ことが第一の大きな偶然であるのに、そこに「7年間生きていた」「ロケットを完成間近まで作り上げていた」と二重三重に重ねてしまうと、もはやリアリティを感じられない。

・もうひとつの宇宙開拓史
劇中で最も興醒めしたのがこの台詞だった。監督の描いたストーリーはここから発展しているようではあるが、台詞での登場があまりに唐突であり、また、のび太らしからぬ発言だったように思う。そもそもがのび太とモリーナはストーリー上の接点すらさほど無く、その父親についてはそれほど十分に知っていないだろうに、大袈裟に感じられた。親子の再会は見る者に感動を与えはするだろうが、状況が状況だけに何だかなあと感じざるを得なかった。

・警察の活躍
のび太たちが辿り着いた荒れ果てた星にひょっこり現れ、「ガルタイトの連中は逮捕した」とさらりと言ってのけた警察は、それまでコーヤコーヤ星の住民が口にしていた警察の姿とはまったく別モノに感じた。あてにならないとあれほど言われていたにも関わらず、危険極まりない鉱山まで出向いて連中を逮捕していたのだろうか。恐らくはクレムやドラミあたりが通報(?)なりしたのだろうが、それで応えてくれるとも思えないほど評判が悪いように そこまでのシーンからは感じられた。

・親子の再会劇
上で書いた件にも関連するが、再開劇自体は別に良い。ただ、直前まで繰り広げられていた悪党との対決やコア破壊装置に関するシーンを忘れてしまうほど長かったように感じた。そして、この後の別れのシーンが割とあっさりとしていた為か、「もうひとつの」どころか、むしろこっちがメインストーリーじゃないかと思うほどに感覚としては長く、重点を置かれているように思えた。おそらく時間にするとそう大した長さではなかったのだろうが、直前までの緊迫した(とも言い切れないのが残念ではあるが)シーンからの急な展開でそう感じたのだろう。


ストーリーについては以上だが、毎度のことながらキャストについても少し言及しておくと、悪役コンビのチュートリアルは思いのほか良かった。個人的には注目していたのだが、スタッフロールが流れるまで彼らが演じていたことを忘れるくらい、自然であった。モリーナ役の香里奈さんについても、悪くはなかったと思う。割と厳しい声も見受けられるが、下手な新人声優よりは上手かったのではないか、と私は思った。クレム役のアヤカさんについては残念だったとしか言いようがない。劇場版「名探偵コナン」では作品毎に学年誌やサンデーの読者から「一般アフレコ参加」を数名募集しているが、正直言ってそれと同じレベルだった。コナンの場合は本当の脇役で台詞も一言二言であるし、一般の子供が参加して貴重な経験ができるという点で素晴らしい企画だと思うものの、大事な台詞も多い役とあってはそうはいかない。こういった点でいうなら、キャストの演技力の問題ではなく、キャスティングする側の問題。ドラえもんに限った話ではない。今やどのアニメ映画を見ても「特別出演」等と銘打って歌手や芸人の名前が並んでいることの方が多い。出さないわけにはいかない事情もあるのだろうが、できるだけ本職の声優をあてていただきたい。特に重要な役には。こればかりは毎年の願いだ。



あとは手短に書くと、コーヤコーヤ星で遊ぶシーンがすごく良かったです。「ねじ巻き」以降の作品はそういった描写が希薄だったように思いますので。それと、ここ4作品で一番絵が好みでした。

今後も「大長編ドラえもん」からの映画化はあるでしょうが、新しい設定を加えるだけでなく、より発展させた作品が見れるといいなと思っています。来年はどうなるでしょうか。楽しみです。
Secret

TrackBackURL
→http://commonplacedays.blog45.fc2.com/tb.php/261-842d7b58
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。