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本日発売された大山のぶ代さんの著『ぼく、ドラえもんでした。涙と笑いの26年うちあけ話』を購入。4月初旬に刊行予定を知ってから今か今かと待ちわびてたので一気に読破。改めて深く読み込みたいが、初読での印象を残しておく。

大山さんが作品『ドラえもん』とまさに運命的というべき出会いを果たしたこと、26年という長いアニメ放送が世代を超えて子供たちの熱い声に支えられ続けてきた事実、そして癌を通じて感じ考えられたこと・・・。雑誌インタビュー等で繰り返し見てきたものも ご本人の筆で、語り口で再度見返すと また違う印象を受ける。子供を通じてのエピソードは初見のものも多く、26年の間それこそ数えきれないほどの出会いがあったことだろう。

自身にとって本書の要は大長編にある。予想を上回る大盛況で大成功を収めた第1作『のび太の恐竜』。当時を知らない私には想像のつかない、それこそ日本中の子供が熱狂したそのときの雰囲気。25年間に及ぶ新作公開への足取りというべき第2作『のび太の宇宙開拓史』が制作決定、それも翌年公開ということがどれだけ素晴らしいことか。私くらいの世代になると、すでに毎年公開が至極自然なことのように幼い頃から受け止めてきたのではないかと思うが、これがどれだけ異例なことか改めて考えさせられた次第である。

意外ではあったが興味をもたされたのはドラえもんの中編映画『ケンちゃんの冒険』の記述。1981年に公民館などで上映された本作品についてはアニメージュ1996年12月号で企画された「藤子・F・不二雄さん追悼特集」の年表で存在を知った程度で当然ながら未見であるために 大山さんの手で感想を述べられるとより強く惹かれるものがある。雑誌特集などの年表でも その名を見かけることが非常に少ない作品ではあるが、是非ともいつか見てみたいものである。

本書の内容から離れるが、これだけ一般に著名な声優は私の知りうる限り類を見ない。長寿番組といえる『サザエさん』や『アンパンマン』の声優陣など、意外なほどに知られていないのではないだろうか。アニメキャラとしては圧倒的なCM本数を有し、(女優出身であるために抵抗が少ないのか)テレビ出演の多さも手伝って幅広い世代に声ばかりでなく顔まで覚えられている。ドラえもんが国民的キャラクターであるなら大山さんを国民的声優と呼んでしまってもよいのではないか、そんな気さえする。

あとがきの黒柳徹子さんの言葉で出てくるのだが、ドラえもん役引退が報じられたのは芸能面ではなく社会面であったという。紛れも無く芸能記事であろう内容が社会面で報じられる、ほかの番組であればたかだか声優交代で済まされそうな内容が全国的に社会面で報じられ、"昔見ていた"ことは疑いない本当に多くの人が残念がったのは まだ記憶に新しい。ただ26年放送が続いただけではない、26年で築き上げられたものがいかに大きいかを本書は伝えてくる。『わさドラ』応援派としては大山のぶ代、水田わさび共に「ドラえもん」であってもらいたいものだが、現時点での現実はどうであろうか。歪んだ観点かもしれないが、少し考えさせられてしまったのもまた事実である。
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